今年も大山山麓移動でオール神奈川コンテストに参加することができました。いつもの事ですが、天候が心配になります。数日前の予報では天候:雨・雷注意でしたので、移動はムリかなあと思っていましたが、台風の移動の関係か、悪天候の日が少し早まり、金曜~土曜の朝にかけてとなりましたので、土曜の昼には晴れている予想を見て、移動運用を決心しました。
とはいえ、 仕事の関係もあり、機材の準備、確認が全くできていません。前日もひどい雨でしたので、前に気が付いた動作不良のギボシDPの動作確認・調整を近所の公園でやりたいところなのですが、絶対無理という感じの天候でした。
しょうがないので、前日夜、家の中でエレメントの確認をして、被覆が傷んでおり、引っ張ったら断線となる位置の特定に成功。補修だけしておきました。このギボシDPは、7MHzのフルサイズに3.5MHzがローディングコイルとスタブで同時に運用できるものなのですが、去年調整したはずが、同じ部品を使ってフィールドデーの際に3.5MHzフルサイズ+1.8MHz ローディングのDPに替えてしまっていたので、現場で正しい寸法を思い出す必要があります。ですが、やる場所・時間がないので、それはもう現場に行ってからすることにしました。
移動場所は昨年と同じ場所にしました。
昨年、オールバンド種目に出て2位でしたので、昨年の反省を活かしてもう一度、やってみようという感じです。で、昨年からの変更部分は
・1200MHz DJ-G7 をIC-9700に変更 同軸を用意する時間がなかったので、10m長5D-FB Nコネクターを使ったので改善かどうか不明。ですが、CWをやれるのと、スペアナの画面は便利。2m, 430 もIC-9700 を使う予定で、アンテナは去年と同じデュアルバンド八木3el/5elを使いますので、duplexerを入れます。
・ギボシDPをもう少し高く上げたいとうことで、18m長のカーボン釣竿を調達、が、しなってしまい、かなり根元のを使わないとダメだということがわかったので、地上高は10m は難しそうです。バラン、同軸を軽くすれば・・・と思ったのですが時間切れ。
・HF~6mのリグの構成は昨年と同じIC-705, HL-50B。
・2台リグを持って行きますので自作ログの同時リグコン、ヘッドホン切替をセットアップ。露天の環境では初めて。
・電池も昨年と同じLiFePO4 12AH * 2。IC-9700を使うので、おそらく電池切れになると思われましたが100AHの電池を手持ちで運べそうな気がどうしてもしなかったので。
で、雨がおさまってきた10時ころに家を出発。運用地には、12時前には着きましたが、昨年と比べると設営調整の時間が短く、不安な感じがしました。直前まで大雨が降っていましたので、路面に散乱した枝などは多めだったのと、沢を流れる水の音は轟音という感じでしたが、特に問題なく現場に到着できました。
で、慌てて自作ログと音声切替関係をつないでいざ起動・・・すると自作ログが立ち上がりません。で、焦ります。どうやらこれは、自作ログの起動時にネットを自動判別して繋ぐように「改善」したために起こっている様子。で、テザリングをONにして無事立ち上がりました。
コンテスト前半戦は昨年と同様に6m SSBスタート、で6m CW, ハイバンド CW, SSB 途中ギボシ切り替え、合間を見て1200MHz をやるという感じでやりましたが、今回はIC-9700をわざわざ持ってきたので、1200 MHzをずっと受信しておき、いいタイミングでやろうと考えました。結果として30分経過時に1200MHzをはじめ、FM, CWで30分間で呼びまわり、CW合わせ35局やりましたので、昨年よりペースが改善しました。で、この分を14MHzに回してたくさんやろう!と思ったのですが、8分程度14MHzでCQを出したりしてみましたが、10局しかやれませんでしたので、もう14MHzはいいや!ということで、そのあとはギボシを切り替え(14MHzはもうやらないということ)21, 28 を中心に運用しました。ハイバンドのコンディションはそれほどよくありませんでしたが、CQを出したら県内の局に呼んでいただけたので、バンドには局はまあまあ居るような気がしました。
ということで、最初は90Q/h程度で私的にはよいペースでしたが、ハイバンドで失速、途中、想定していた電池切れも起こり、電池を切り替え、最後の20分はあちこちウロチョロして終わりました。
後半戦までの3時間は、6m, 1200MHzのアンテナを片付け、2m/430のアンテナを上げ、動作確認した後で、ギボシダイポール+ローディングコイルで7/3.5MHzが出られるように調整しました。最初フルサイズ7MHz DPの状態で測定したところ、バッチリ7MHzの同調が取れていたので、これにコイル付けたら楽勝!と思ったのですがそれは勘違い。コイルをつけると、7MHzの同調点がかなり上に行ってしまいました。なので、NanoVNAで見ながら、3.5MHz用のコイルの先のエレメント長を調整しつつ、コイルの手前に7MHz用の枝を入れてその長さも調整しながら、3.5MHz, 7MHz 両方の同調を取りました。あまりに何度も長さを変えていたので、DPの両側が同じ長さになっているか自信がなくなりましたが、暗いし時間もないので、チューナーを入れたら運用可能な状況になったら、これで良しとしました。
今年のコンテストは、昨年の結果の考察をもとに430FMからやることにしていましたので、30分ほど前からメインの少し上あたりにいて、IC-9700 でCQ出してみましたが、電池切れを恐れてパワーを2.5Wで運用しても水戸とか千葉からたくさん呼んでいただけました。で、じゃあパワー要らない?と思って、コンテスト開始時20W程度、その後10W程度で430MHz は運用しました。じゃあ、IC-9700要らない?という気もしますが、IC-705で山に上がるとプリアンプを入れているとバンドがガサガサしまくりなのですが、IC-9700だとそういうことは感じませんでしたので、有効だったと思います。VUの受信機がシングルバンド構成のIC-705があればいいのになあ。
失敗点を挙げるとすると、最初CQを出したのですが、しばらく全く呼ばれませんでした(3分間で2局!)。おそらく、呼ぶ方の多くが433.02から順番に呼んでいくので、少し上の方は、待ち行列が手前でせき止められてて、回ってこないのかななんて思いました。真偽のほどはわかりませんが・・・メインの近くでCQ出す人は、もう少しテキパキ運用していただけるとありがたいです。
で、 430FMは最初の50分程度やり、そのあとは、CWを見た後、7のCWに行きました。こちらは、CQを出した直後からたくさん呼んでいただけたのですが、悲しいかな耳が付いていかない。そうこうしているうち、アンテナの同調が不十分だったのか、送信波が自作ログや、IC-9700の方のリグコンに回り込み、運用中におかしなことが起き始め、まともに運用できない状態になりました。最終的にはIC-9700の電源をOFFにして、回避したのですが、その後今度は雨が降り始め、ビニール袋をリグに被せましたが、ログの画面は読めないし、キーボードは雨に濡れるしでヤバい状況に。というわけで、たくさん呼んでいただいているのにそれにお応えすることが十分にできませんでした。
とかやっているうちに、2mをやらずに23時を迎えてしまったので、焦ってIC-9700ではなくIC-705の方で、2mをやります。OVFが点滅しまくる状態でかなりストレスフルでしたが、30分程度、2m CW, SSBそれぞれでCQなども出しながら運用しました。
2mでの呼ばれ方が落ち着き、430CWに行って14局やったところで、残り10分弱となりましたので、後は各バンドで呼びまわり等をして終わろう、と思ったら、今度は、CWのキーイングでリグの方に回り込み?まともに波が出ていない状態で、アンプをOFFにしても状況は変わらず。呼んだ方に何度も?と返され、ご迷惑をおかけする結果に。最後まで原因が判明せず、IC-705壊れた?かもしれません。
コンテスト終了後、430FMで少しのんびりQSOした後、片付け、荷物をまとめ、車を止めている駐車場まで荷物を運んで到着したのが3時過ぎ。かな~り疲れて、途中コンビニで思う存分好きなものを買って食べてから、家に戻りました。
移動地同じ去年の結果と比べてみました。
pts増 マルチ増
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3.5MHz -1 2
7MHz 28 5
14MHz -11 -7
21MHz 7 2
28MHz 17 10
50MHz -19 -1
144MHz -11 0
430MHz 15 1
1200MHz 19 11
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sum 44 23
これを見ますと、実質的には28と1200MHz をしっかりやった分だけ増えた。7のQSOが増えたのは大きいが、去年より今年の7のコンディションの方が遅い時間まで良かったせいではないかと考えています。
それと、pts/multi 比を考えると、大きい順に430,6m, 7MHz,21, 2m, 28,1200, 3.5, 14というようになりますので、3.5と14はもう少しやった方がよかったと思います。
あとは、費やした時間に対するQSO数の観点があります。1QSOに費やした時間をバンド毎に概算してみたところ、
3.5 (0.56min), 6m (0.6min), 7M (0.72min), 430 (0.74min), 14M, 1200(0.8 min), 28M (0.93min) 21M (0.95min), 144 (1.0min)
となりました。昨年の1200のように、1Q当たり1.2min かけるようなバンドがなかったことが局数が増えた要因のように思います。144 はトラブル対処をしていた時間が算出に入っているので、やはりコンスタントにQSOを重ねることと、バンド切替の時間を短縮することが重要なのではないかと思いました。今年は、呼ばれないのに、無駄にCQを出すようなことはしなかったので、リグトラブルがなければ、あるいは?などと思ってしまいますが、結果を楽しみに待ちたいと思います。
更新した相手局の電力測定は、今回も動いており、やはり隣の厚木市の局が強くて、一番強い局は-27dBm でした(驚)。
リグ2台の運用セットの運搬は超大変だったので、入賞できてたらいいなあ。。。と思います。
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県内電信電話オールバンド(シングルオペ)で第一位でした!嬉しい~。ひょっとしてレコード?
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