アンテナをちょっと作ったり、 山の上に行って無線やったり、コンテストやったり、が好きなので、それらを組み合わせて、手作りアンテナを持って山の上のロケの良いところに行ってコンテストやったりするんですが、コンテスト中相手の信号強度などにはあまり気を配っている余裕がありません。ただ、時々、「これって家でやるのと比べて何dBぐらい強いんだろう?」と思うので、前から作っている自作ログBOXでは、相手の信号をCATやCI-VのSメーター読み取りをしてログに自動で記録する、ということをやってきました。ただ、Sメーターの数字を書いているだけなので、リグが違ったりした場合に比べることが困難です。
というわけで、手持ちのリグのSメーター指示値をdBm単位で記録できるように変換式を考えよう、と思いました。
で、手元のスペアナについているトラジェネで周波数、信号強度を変えながら、リグを取り換えながら、Sメーターの数値を読み取るという辛気臭い作業をやりましたので、ブログに書いておきます。この変換式は、自作ログに組み込みましたので、これを使ってログを取ると、各QSOごとの相手の信号強度がdBm 単位でわかる、という感じです。
計測は、手持ちのトラジェネの信号レベルは20dBの範囲でしか変化できませんでしたので、20dBステップでATTを挿入しながら60dBの範囲ぐらいのデータを取りました。
手持ちの都合で、測定したのは、ICOM IC-705, IC-9700, YAESU FTDX10, FT991Aです。
測定は、リグにATTやプリアンプがある場合は、これらのゲイン測定もする必要もあり、めっちゃ疲れました。
測定してみると、これらのリグはおおむね、S9 以下は値を細かく刻んで、S9 以上はおおよそ0.5dB刻みで 出力するようになっているようですね。また、VUでは、S9にあたる電力が小さくなっていますが、これは規格が違うためのようです。28-50MHzはリグによって扱いが異なる場合があり、要注意です。
で、結果。
IC-9700 PREAMP入れると11dB程度変わります。
次に、IC-705のVU 144, 430MHz は大体同じでした。IC-705のSメーターはSが小さいところの振れ方が少し線形から外れてきます。PREAMPは14dB.
次は、IC-705のHF PREAMP1 が10dB PREAMP2 が14dB でした。
で、次はYaesu FTDX10
当然ですが、プリアンプやアッテネーターを変えても、グラフの形は同じです。
グラフは、ゲイン・アッテネーター分を差し引いて表示しています。
PRE1が 10dB PRE2が18dBでした。
YaesuのリグはSメーターが10以下の値の時は、直線から外れています。めんどくさいので、Sメーター値が小さい時も同じ式で私の自作ログは表示してしまっていますが、最大2dB程度ずれがあるということになります。
最後にFT-991A めんどくさいので、グラフはVUもまとめて
こちらもSメーター値が小さいときには、ちょっとずれてきます。AGCのオペアンプの動作範囲外なのだろうか?
プリアンプゲインはPRE1が11dB PRE2が26dB, ATTが11dB程度でした。
関東UHFコンテストは昨年家からやりましたが、今年は山の上(か中腹?)でやってSメーターの読み取りをやってみようかなと思っております。
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