ARRL/VEC 受験

2021年12月5日日曜日

t f B! P L

 12/5 横浜で開催されましたARRL/VEC 試験を受験してきました。

Webを見てもあまり日本語の受験記が見つからないので、ちょっとは役に立つかもということで。

私はメリーランド州にちょっとの間(2002-2003)住んでいたことがありまして、その時にオハイオのデイトンハムベンションでARRL/VEC試験を受験し、General class まで合格し、そのあと、近所のハムクラブが主催しているARRL/VEC試験でAmateur Extraを取得していました。それから、日本に戻って、しばらく仕事が忙しくて無線から遠ざかっている間にあっという間に10年が経過、その後さらに仕事が忙しくて日本の局免も、米国のFCC免許も切れてしまってました。それで、ひさかたぶりに無線をしようかなと思った時に、FCCのULSにログインしたのですが、前に受けていたvanity callもすでに失効後2年を経て、ほかの方のものになっており、私は無免状態に戻っていました。(簡単に更新できるので、実に間抜けですHi)。

で、調べたら、ARRL/VECのElement 2(Technician Class)を受けて合格すれば、Amateur Extraのライセンスが復活できるということを知り、じゃあ復活させようと思ったのでした。

とはいえ、このコロナ禍のなか、米国に行くこともなかなかできませんし、日本のVEC試験を調べても、緊急事態宣言の中、開催されておりませんでしたが、今回久しぶりのVECが横浜で開催されると知り、受験した次第です。

受験に必要なのは、受験料USD15 か、1800円、それから、ID(パスポート)、あと、FCCのFRN(データベースのアカウントみたいなもの)、なかなか悩ましいのが米国の郵便が届く住所でしょう。私の場合は、最初海外通販の転送サービスを利用しようとしてアカウントもつくったのですが、せっかくと思い、CA州の知り合いにお願いして住所を使わせていただくことにしました。私の場合は、前の免許の復活をしようということなので、前の免許のreference copy (FCCのWebサイトの自分のアカウントから調べてプリントできる)と、前にAmateur Extra を取った時の合格証明書とそのコピーをもっていきました。

受験勉強ですが、VECのサイトにquestion pool (http://www.ncvec.org/page.php?id=369) が掲載されており、問題はこの中から出ますので、私はElement 2のQuestion Poolをダウンロードしてそれを勉強しました。とか言ってますが、結構前に受験しようと決めたんですが、仕事にかまけてたら、実際にはほぼほぼ一夜漬けとなってしまいました。始めてみると、USの事情を知らないとできない問題、20年前にはなかったデジタルモードなどの問題、があるので、これはヤバいと思いました。今日の昼は、結構真面目に横浜駅前のマクドナルドで昼を食べながら、question pool の問題をプリントしたのを一通り目を通し赤ペン使って解いたりしました。問題は、4択なので、極端な話、全部正解の文章を覚えればOKです(A~Dの順番は変わることがあります)。計算問題も出ますが、Element2は割り算と引き算ができれば大丈夫です(Element3, 4のことは忘れた)。

Yokohama VECの試験は、山手の駅を降りて坂を上がったところにある、シャレオツなアメリカンな雰囲気の場所で受けました。いかにもヨコハーマーな感じです。時間前に到着したら、VEの方がもう集合されていて、ちょうど受験会場を設定されているところでした。会場で試験勉強の続きをさせていただき、今回免許復活のために受験することなどをお話しして、試験時間となりました。

試験は、Form(受験票みたいなもの)に必要事項を記入したら、まずVEの自己紹介があり、試験の注意を説明してもらいます。ちゃんと、カンニングはダメよ、というお話もありました。試験は、Element2から始まり、必要に応じてトイレ休憩を挟んで、Element4(Amateur Extra)まで受けられる仕組みです。また、試験時間は決まっていませんので、気のすむまで試験問題に取り組み、回答が終わったら、VEに採点をしてもらう仕組みです。問題は、自分が好きなのをいくつかの中から選んで解く仕組みです。Element2は問題が35問あり、そのうち9問間違い(?)までなら合格です。

私の選んだElement2の問題は、USの事情を知らなくてもほとんどが回答できるものだったので、割とすぐ回答ができて、採点をしてもらい、Congraturations!という言葉とともに合格をいただけました。私は前の免許の復活でしたので、ここで終わり。晴れて、Amateur Extraの合格証をいただくことができました。VEの方のお話によると、これからFCCに書類をオンラインで提出して、早ければ数日内にデータベースが更新されて免許がおりるだろうとのことで、「やったー!」と思いました。Vanity Callsign 何にするか悩まなきゃ・・・。

試験前後はVEの方とお話しをしたり、リラックスした雰囲気で、メリーランドで受験したときもそうでしたが、VEの方にこの素晴らしい制度が支えられているのを再び実感しました。問題も、私の好きなElement2の問題:

問題: Which of the following is good procedure when contacting another station in a radio contest?

正解:Send only the minimum information needed for proper identification and the contest exchange 

 のように、非常に実践的な内容です。こういう内容を出題できることが米国のアマチュア無線界の深みに繋がっているのではないか?というようにも思われます。 

こういうのを体験しちゃうと、やはり日本の従免、局免のプロセスはもっと簡略化される必要があるのではないか(お金と時間がかかるのはよくない!)とも思えてきます。

今、Amateur Extraを復活してすぐに米国で運用できるような状況でもありませんが、今度コンテストのタイミングで渡米して21MHzのJAを呼んで楽しんだりしてみたいですね。あー、エキサイタは昔買ったのがあるけど、アンプがないなあ・・・・スーツケースに収まるやつ一つ欲しいなあ。

このブログを検索

このブログを検索

多摩川コンテスト 2024

 多摩川コンテストにはしばらく用事と重なっていて出られていなかったのですが、久しぶりに出られそうだったので、また大山山頂に行ってやってみました。 コンテストに合わせて、DVPloggerを開発中ですが、大画面版、拡張版の試作機テストをやりました。 拡張版は、ヘッドホンに加えてマイ...

QooQ