フィールドデーコンテスト

2021年8月9日月曜日

t f B! P L

 フィールドデーコンテストに5エリアに移動して参加しました。

長文になりますがお許しを。。。

 横浜コンテストでは、担ぎ上げを楽しみましたので、今回は、車で移動してCWのマルチバンド種目に(可能ならば)出る、という目標でやってみました。マルチバンドに出ようとすると装備もかなり嵩みますが、今回は、宅配便で難なく送ることが可能な範囲の装備を準備ということで、

アンテナ: 

 HF: 1.8 フルサイズDPエレメントを用意しつつ通常は3.5フルサイズ/7~50MHz ギボシ切り替えのfan dipole (というかspreaderで間隔を取るもの)を用意。1.8はやるときだけ3.5~のDPに取り付ける。

 6m: いつもの6エレをFAP707の先っぽに小さめのローテーターを取り付け、回せるようにした。

 144/430: 10エレシングルと15エレシングルをダイアモンドの430用のスタックフレームに両方乗せて、4.5mのポールの先っぽに、これも小型の7L4CNQさんのローテーターを取り付け、回せるようにした。ポールは先端のセクションがひ弱なので、1段分縮めて使う。

 1200: コンテストには使わないがDJ-G7を持っていく(下見の時に430でお会いした局と実験して楽しみました)。

リグ:マルチバンド種目に出たかったので2系統用意してSO2Rにチャレンジ(しようとした)。シングルバンドに種目替えをしたときに備えて、50W出る装備(IC-705+HL-50B, FT991AM)を用意。FT991AMのバンドスコープがIC-705と比べちゃうとなんか悲しいので、FT991AMのIFを取り出し、RSP-DUOを接続できるようにした。

PC関係:ノートPC1台にn1mm+, cw skimmer, rsp の受信ソフトをインストール。CWのキーイングはもっぱらn1mmでやってますが、一応軽量のパドルも持っていく(使ったことがない)。

電源:FT991AMは受信時も電気を食うので、5Wでもそれなりの電源の用意が必要と思った。そこで、リグのために100AHのLiFePO4電池を調達。50Wの場合は、リグ1台だけなら何とか持つかなという感じ?PCは400Wh程度のモバイルバッテリーを使うことにした(が、問題あり)。欲張って100W程度のモバイル用ソーラーパネルも買って、昼は充電しながらコンテスト参加によるCO2排出の削減を目指した(が挫折)。車のシガーソケットから充電ができるように12Vー14.4V(LiFePO4の充電電圧) 電流リミット付きのDCDCも用意。

 生活用品:お湯を沸かしたいので、500W出力の電気ポットを持っていく。電池がかなり減るので、本当はガスコンロが良いのですが、車内での使用に不安があったので今回はこれを試す。車内で寝るため膨らまして使うマットを用意(コンテスト中は寝ないから不要?)。水はペットボトルで多めに持っていく。トイレのあるところを探したいけど、なかった時のために、携帯トイレも一応。

 装備はこんな感じで、気合十分、というところでしょうか?(問題は多々...)

移動地:室戸岬の200mぐらいのところと、佐那河内村の大川原高原900mぐらいのところを考えましたが、暑くて死にそうだったので、室戸はあきらめ?佐那河内村に下見に行ったらすごく景色もよく気持ちの良いところでしたので、今回はこちらを第一候補として考えることにしました。きれいなトイレがあるのも◎。

コンテスト経過:コンテスト前日の夜に移動地に上がりました。先客?かもしれない軽バンが止まっていましたが、お休みのようなので、朝ご挨拶して同業者でしたらシングルバンドに変更して談合するつもりで寝ました。結局その方は無線が目的ではなく、石を調べている方?のようで、朝お湯をもらいながら、コンテストのことなどを話しました。そのうちに、同業者の方がいらっしゃいましたので、できればQRP部門に出たい旨をお話ししたところ、近所の別のロケに行くとのことで、名刺をいただき、さらに、ロケーションのことなどいろいろと親切に教えていただき恐縮でした。(移動先からの信号は、大変強かったですが、抑圧などはなく運用できました)。

朝からアンテナ設営。マルチバンドダイポールは3.5の調整がされていなかったので、長さ調整を張りながらやりましたが、 3.5の同調を取ると7の同調がかなり高いほうにずれたため、7のエレメントを追加したりして用意。他のバンドもギボシ切り替え+調整用エレメントの追加で一応OKとできた。そのあと144/430も上げますが、430の八木のSWRが2.5程度もあり悩む。同軸を最初疑ったが144/430入れ替えても同じなので頭を抱える。144/430のデュープレクサーを付けたらなぜか同調が取れていたので、とりあえずいいことにして忘れました。144/430用のローテーターは問題はなさそうでしたが、回転速度が今回の目的には速すぎ、無理やり乗せている感じで狙った方向に止められないので、今後の改善課題ということで、これも忘れることに(製作者ノートには、1kg程度積載で使ってとあるので完全に過積載です)。

お昼になると、観光の方がぼつぼつ現れます。また、DPで実験をされている方?や2mの和文電信の方もいらっしゃいましたが、準備に忙しくてご挨拶はできませんでした。

アンテナが張れたので、次にソーラーやシガーソケットからの充電を試してみますが、ノイズが多くて使い物にならないことがわかりました(今後の課題)。ソーラーは、チャージコントローラーが誤動作して高電圧(18V)が出る可能性があることもわかり、今回は単なる日よけとして使いました。そして、想定が十分でなかったのは、PC用のモバイルバッテリーもAC出力をさせるとインバーターのノイズが出てこちらも受信能力に大影響があるということ。しょうがないので、通常はPC内蔵のバッテリーで運用して、寝ているときや食事・トイレのスキにモバイルバッテリーから充電をかけることにしました。コンテスト中、CQを出しているときに充電、も試してみたのですが、電源切り替え時にキーイングが一瞬止まるのでこちらもNG。

夕方になり観光の方がいなくなったタイミングで、1.8MHzのフルサイズエレメントを展開、ばっちり同調はとれましたが、ノイズが多くてこりゃだめだな、という感じでした。さらに夜になると、こちらは有名観光地?なのか、夜景を楽しむカップル的な方々、家族で星を眺める方?などが多数いらっしゃいましたので、1.8MHzに出るのはやめてエレメントを撤収。この時にバランにエレメントを止めているM5ネジを下の草むらに落として30分ぐらいかけて捜索したが見つからず、コンテスト参加断念?が頭をよぎりますが、手持ちの機材をバラシてM5ネジの発見・確保に成功。

この時点でコンテスト開始まで1時間を切っていましたが、コンテストのためのリグとPCの設定がまだできていません。慌てて車内にシャックを作りますが、どうやってもSO2Rの設定で正常にリグの制御とキーイングができるようにならず大汗をかきました。コンテスト10分前、SO2Rをあきらめ今回はIC-705 5W 1本で行くことに。それでも、n1mmでCWキーイング後受信に戻らず、仕方がないのでIC-705をfull-bkinで使い問題を回避。IC-705のHF-6mは、リレー送受切り替えなので、大耐久試験大会ですがしょうがない。とりあえず、キーイングだけできる設定にして、skimmerやrbnなどの設定は後回しに。

そんなこんなを、車のドアを開けてやっていたら、PCの画面やらLEDランプに虫(主に蛾)が多数引き寄せられ、車内が虫だらけの状態に!しょうがないので車内大殺虫大会、手で直接つぶす部門を開催。

また、夜に同業者が来られたので、QRP部門に出たいとお伝えしました。430MHzシングルに出られてましたが、夜半まで6mとHF中心にやっていたので、私は大丈夫でした。

というわけで、開始時から運用は始められず最初のQSOは開始5分後の09県の局でした。状況がわかっていないので、とりあえず6mから始めますが、1エリアと比べて非常に局が少なく戸惑う。朝ご挨拶をした方はC50で淡々とQSOをされていたので、これでいいかな?と思い、続行。7エリア、1エリアなども聞こえているので、楽しくなって6mの局探しをしばらくしましたが、5エリアの局が少ない・・・というかほとんどいない・・・ということで、144/430もあがって一通り呼んだらやることがなくなったので3.5MHzに降りていきました。こちらは、バンドびっしりですので、呼びまわりますがQRPの悲哀、呼び負けまくりで進みません。CQを出す隙間もないしなあ・・・・そんな感じで、3.5でまともにQSOをできるようになったのは夜半すぎてからでした。

で、トラブル対処の疲れもあって、 2時過ぎて就寝。5時に目覚ましをかけたけど起きたのは太陽の光を浴びて7時でした。寝坊だー。ということで、VUをチェックしたあと、7MHz, 14MHz とやっていきます。7は多数でていますが、コンディションがあまりよくなくて、QRPで呼んで気が付いてくれる局が少ない。21,28もギボシDPを切り替えつつやってみましたが、タイミングが悪かったのか成果に乏しく。

また、昼になって大雨が急に降り出し、車内水攻めの対処で大わらわ(危うくPCとリグが水没するところだった)、雨降りは続くので、もうHFは7MHzだけで行くことにして、雨の中ギボシ切り替え決死隊を決行。そのあとはずっと車内で缶詰でした。午後144/430でCQを出すとぽつぽつ呼ばれますが、いまいちなので、最後の30分に7MHzでCQを出すと午前と違ってコンディションが良好でそれなりのレートで5Wでも呼んでいただけました(もっと早くこっちに来ればよかった)。

という、トラブルだらけのコンテストでしたが1500終了。6mのphoneでCQ出している局をお呼びして余韻にしばし浸る。

 

幸いにして、撤収時には雨が止んでいたので、水たまりだらけでしたが、撤収作業は淡々とでき18時ころ下山開始。暗くなる前に撤収できてよかった。餃子の王将でカロリー補填大会、スーパー銭湯で体ほぐし大会を決行。夜は宿を取るのを忘れていたので、再び車中泊しましたが、台風接近で風が強くちょっとこわかった。

結果: 299 Ptsx124 Multi x2 のclaimでCP(QRP電信部門)にログを提出しました。


寝坊が痛い。

反省点:

機材の事前確認が不十分だった。今回のトラブルはどれも事前に予行演習をやっておけば防げた。

電源は、リグはともかく、PCはぎりぎりだった。

バンドコンディションの把握を怠った。Esも出てたらしいけど逃しました。

アンテナを振るのをめんどくさがって三重・滋賀・長野・茨城方面固定で横着をしたためか、中国、四国、九州のマルチが非常に乏しかった。

今回VUは局数は少ないのですが、移動局に激しく拡がっている方(CWコンテストバンド全体ぐらい)が複数おられたので一体なんだろ?って思っています。


良かった点:

大川原高原の絶景(空も下界も。昼も、夜も)。

6m のグランドウェーブで遠くの局を見つける楽しさを満喫。1エリアでガサガサのバンドに慣れている私にとっては新鮮な体験でした。

地元の方に大変親切にいろいろと教えていただいたこと。


QSOいただいた皆様、弱い信号を取っていただきましてありがとうございました。

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